planarのお財布はすべてリサイクルレザーで作られています。
そもそもリサイクルレザーとは?
バッグやベルトなど、革小物を作るとどうしても革の端材が出てきます。
それを集めて一度繊維状になるまで粉砕し、それに樹脂を織り交ぜたものがリサイクルレザーと呼ばれます。
“革を利用するために命を奪うようなことがあっては決していけない”
そんなデザイナーたちの意向により、planarではすべての革製品はリサイクルレザーで作られています。
リサイクルレザーの風合いをそのまま楽しめるのがEnvelopeシリーズ。
クラフト紙に似たリサイクルレザーの風合いを利用し、封筒をイメージして作られたお財布です。
ただ、紙に似ているから「耐久性は大丈夫?」「汚れやすそうだけど…」という疑問や「あまり物が入らないのでは?」「こんな小さな蓋だけで、お財布としてはちょっと心配…」など不安の声をよく聞くので、今回はそのことについて検証してみようと思います。
検証1:「耐久性は大丈夫?」「汚れやすそうだけど…」
下は使いはじめて一年半、私が個人的に愛用しているEnvelopeの長財布タイプ。
まずは耐久性について。
紙のように見えますが、使っていて耐久性が心配になるようなことはまだありません。
よく手で触ることが多い蓋の部分の裏は、少し光沢が出てきています。
全体的な色も使い始める前より少しダークに。
エイジングの変化の仕方も、使い心地もレザーに似ています。
ただ、一般的なレザーに比べると、エイジングのスピードがゆっくりなように思います。
レザーと大きく違うのはシミができにくいこと。
革の繊維に樹脂が混ざっているので、水に強いのが特徴です。
といっても、撥水するというわけではありません。一般のレザーと比べて強い、とお考えください。
私は手を洗った後、濡れた手そのままで財布を掴んでしまうことがよくあるのですが、それ程度ではシミになりにくいようです。それに甘えて頻繁に濡れた手で持っていますが、上の写真程度です。
水だけではなく、大変なこともしてしまいました。
一年ほど前、お財布の上に揚げたてコロッケの油を落としてしまったのです。
ちょうど上の写真の、planarのロゴの左上あたりです。
直径2.5cmほどの大きなシミで、さすがにこれはもうダメだろうと思い、新しいのに変えないとなぁと思いながらも、変えるのが面倒でそのまま使い続けること数ヶ月、気がついたらシミが薄くなっているではありませんか!
そして現在、それから一年ちょっと経ちますが、シミのあとはほとんどありません。
さすがにこれは私も驚きました。あの時買い換えなくてよかった笑
裏側の写真。Recycled Leather と書かれているあたりが少し汚れてきています。
たぶんこの部分を一番手で持つことが多いからだと思います。
中に入れたカードの角の部分が当たる、左の角部分も少し汚れています。
でもまぁ、個人的にはそこまで気にならないのですが…みなさんはいかがでしょう?
そしてお気に入りはこのお財布の角の部分。
ずっと使い続けているうちに尖っていた角の部分が折れて、ラウンド型の角に。
きっと何度も落としてしまったり、バッグの中で他の物に当たったりしているからだと思うんですが、個人的には元の状態よりこちらの方がかわいい気がします!
たまたまそうなっただけじゃないの?
と思いますが…
反対側も見事にラウンド。
どうやら使い続けると自然とこうなるようです。
ラウンド型の角、光沢が出てきて、かわいいです。
こちらはお財布の上部の写真。
蓋の折り曲げる部分や、縁の部分に少しクラックが出てきています。
これをさらに使い続けるとどんな味に変化していくのでしょう?楽しみ、楽しみ。
中にお金やカードなどを入れ、さらに角がラウンド型に変わっていき、今はこんな感じ。
新しい時のシャープな印象から、コロンと味わい深い印象になりました。
検証2:「あまり物が入らないのでは?」「こんな小さな蓋だけで、お財布としてはちょっと心配…」
このことについては、実際に動画で見ていただいた方がわかりやすいと思うので、planarのインスタグラムに動画をアップしてみました。
まずは容量について。
カードが入るスリットにはそれぞれ、クレジットカードの厚みの物が5枚ずつほど入ります。
使いはじめはもうちょっと少なかったように思いますが、現在は5枚は軽く入ります。
奥にお札を入れ、手前にはポイントカードやメモ、レシートを入れています。
封筒の蓋にあたる部分でそれらをくるっと包み込むようにすると、振っても中身が落ちてくるようなことがありません。
お店に来てくださったお客様には実際にこれを目の前で実践しているので、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、実は私のお財布、いつもはこんなにキレイではありません。
大量のレシートや領収書が入っていて、たいていこれの1.5倍程度の厚みがあります。
「私の財布、整理整頓できていなくてお恥ずかしいかぎりなのですが…」とお客様にお見せすると、たいてい、「ほんとですね!」と失笑される始末です。
ただ、そんな状態でもくるっと蓋で包んでしまえば、振っても落ちてきません。
本来であればその状態で動画を撮影した方が良かったとは思うんですが、さすがにそこまで汚い財布の中をネットの世界でさらけ出す勇気がなく、レシートと領収書だけは取り出しました。
あと、「今までに一度もお財布の中身が出たことがない」と上のキャプションでは言っていますが、実はそれウソでして、本当の本当は一度だけ中身が出てしまったことがあります。
友人にどれだけ落ちないかを見せようと、助走までつけて1mくらい振りかぶり、思いっきり振ってみたところ、さすがに中身は飛び出ました…
でも逆に言えば、そこまでしないと飛び出ないってことで良い検証になったかな?と思います。
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