裸足でもあたたかい。スリッパ嫌いが作ったふわふわスリッパ。

こんにちは、最近どんどん寒くなってきましたね。

ガスのヒーターを早く出してくるべきなんでしょうが、どうも納戸に取りに行くのが面倒。
いつも小さな電気ストーブの前で丸くなっています。

納戸なんて数歩でいける距離にもかかわらず、その数歩が面倒くさい。
なんでもぱっぱと終わらせる人、本気で尊敬します。

そんな面倒くさがりな私は家の中でスリッパをはくのも面倒くさい。
歩くたびにいちいちパタパタするのが鬱陶しいし、トイレに入るために脱いだら出る時にはくのを忘れる。そのうち行方不明になり、掃除機かけてる時にソファの下でほこりと一緒に発見なんてこともしばしば。世の中のきっちりした奥様方を尊敬して止みません。

そんなスリッパ嫌いで面倒くさがりの私が、ネパールのお母さんたちと作ったフェルトスリッパが今年も発売開始です。

このフェルトスリッパに出会ったのは４年ほど前。
ネパールのお母さんの家に遊びに行った時、出されたのがこのフェルトスリッパでした。

基本的に友達の家でスリッパを出されても、やっぱりすぐどこかにやってしまいます。
「あれ？スリッパどこやったん？」と友達に言われて気がつくと、トイレの前に脱いだままなんてことも。

そんな私がこのネパールのお母さんのスリッパを忘れることは一度もなかったのです。

なぜかというと、気持ちがいいから。

はいた瞬間、フェルトのふわっとする感覚がすごく気持ちがよくって、無駄に脱いだりはいたり、スリッパの中で足をもぞもぞ、すりすりしてみたりして、フェルトのふわふわ感を楽しんでいました。

そんな気持ちいいスリッパだと楽しみになって、トイレを出る時も忘れないということに気がついたのです。

そして何よりあたたかい。

スリッポンのような形をしているので、一般的なスリッパよりもカバーされる面積が多く、とってもあたたかいのです。
もともとスリッパ嫌いではあったけれど、冷え性でもあった私はすっかりこのスリッパの虜に。
毎年床が冷たく感じてくるとこのスリッパを出してふわふわほかほか楽しんでいます。

そんな私の様子を見て、二年前からついにはき始めたのがうちの夫。

「家に帰った時くらい裸足でないと落ち着かへん。」と言う夫は、どれだけ寒くてもたいてい家の中ではスリッパどころか靴下もはきません。

当時の我が家はコンクリートの床と壁で、とても冷える家。

上半身は家の中なのにダウンを着て、足元は裸足。
そんな訳がわからない格好をしていた夫が、届いた商品のフェルトスリッパをはいて「これ、ええなぁ。」と。

「これはいたら裸足でもあったかいわ。」と言って喜んでいる姿を見ながら、それでも「きっとすぐにソファの下で見つかることになるやろう。」と予想していたのです、が…
結局夫も春になるまでずっとはき続け、ソファの下で見つけたのは気温が上がった翌春の四月のことでした。

やっぱり人間、気持ちがいい物に対しては面倒臭いって思わないようですね。
面倒臭がりの極みとも言える自分たちで実証されたので、これに関しては自信があります。

ところでこのふわふわスリッパ、どうやって作っているのかと言いますと…

まずは型紙を敷いて、それを芯代わりに大量のウールを重ねていきます。
湯と石鹸でウールを圧縮させていきます。
ある程度の厚みになったら足を通す部分の穴を開け、そこから型紙を出します。
木型を入れて、それに合わせてスリッパを成型していきます。
実際の映像は以下の通り。

ふわふわあたたかいフェルトスリッパは、ネパールのお母さんたちの手によって、こうやって作られています。手を荒らしながらも一生懸命作ってくれるお母さんたちに頭が上がりません。・現在オンラインストアにて販売中です！・商品一覧はこちら➡︎ #ライフイズジャーニー商品オンラインストアへはプロフィール欄より🔝 ・・ #lifeisajourney #旅 #フェアトレード #エシカル #サスティナブル #サスティナビリティ #ルームスリッパ #冷え性対策

LIFE IS A JOURNEY!さん(@lifeisajourney_days)がシェアした投稿 – 2017 11月 24 11:05午前 PST

こうやって編集してしまうと、すごく早く感じてしまいますが、実際にはかなりの時間をかけて少しずつウールを重ね、形を整えていきます。
映像では薄着な上にサンダル履きなので暖かい季節だと思われそうですが、実は冬。
この時私はダウンを着ていました。そんな寒い中、薄着で作業するお母さんたち。
石鹸と湯を使って一日中作業するため、手が荒れるのは言うまでもありません。

いくらフェアトレードとはいえ、なんだか申し訳なくなってしまいました。
それでも「これのおかげで子供達と暮らしていけるんだから！」と言って、嫌な顔せず一生懸命作ってくれるお母さんたち。そんなお母さんたちには頭が上がりません。

今年は今までで一番多い、４カラーをラインナップ。

ブラック