マテ茶にはビタミン・鉄分・カルシウム・ポリフェノール・食物繊維・マグネシウム・亜鉛と、健康な体を維持するためのたくさんの栄養素が含まれています。
ここでは、栄養素をより効率よく摂取するために、
(1)伝統茶器を使った飲み方
本式のマテ茶を楽しみたい方/栄養素を極力たくさん摂取したい方におすすめ
(2)茶こしを使った飲み方
紅茶と同じ感覚で飲みたい方 / 麦茶のように大量に作ってファミリーで飲みたい方におすすめ
…のご説明をいたします。
ビタミンやミネラルが豊富なマテ茶ですが、実はそれぞれの栄養素がマテ茶の葉から湯に溶け出すのは全体の2割のみ。
残りの8割は茶葉に残ってしまいます。
「それなら茶葉ごと食べちゃえばいいんじゃないの?」とよく質問されるのですが、マテ茶の茶葉は独特で、小さな枝のように堅い茎なども含まれているので、実際食べようとすると結構厳しいものがあります。
ただ、茶葉の中には茎以外にも、抹茶のようなパウダー状になった茶葉もたくさん含まれています。
ポイントはこのパウダーを一緒に飲んでしまうこと。
一番効率よく飲める方法は、現地で一般的なボンビージャという茶器を使った方法です。
(1)伝統茶器、ボンビージャを使った飲み方
伝統的な茶器、ボンビージャについて
ボンビージャとは、ステンレス製のストロー。(※注1)
ストローの先がフィルターになっています。
マテ壺に茶葉をがさっと入れ、湯を注ぎ、このストローを差し入れて飲みます。
先のフィルターが茶葉を濾してくれるので、口の中に大きな茶葉が入ってくることはありません。
ただ、このボンビージャのフィルターの目の大きさがポイントでして、ちょうど体に取り込みたいパウダー状の茶葉だけを通してくれます。
さらにずずっと勢い良く吸い込むことにより、たくさんのパウダー状茶葉を吸収することができます。
日本ではずずーっと音をさせるのはマナー違反ですが、アルゼンチンではそれがマテ茶を飲む時のマナーとされています。
ぜひ気にせず、思いっきりずずーっと吸い込んでくださいね。
ちなみにアルゼンチンの人は、マテ壺の中に茶葉を8分目まで入れます。
残りの2割がお湯の分量なので、日本人からするとびっくりする程濃いのですが、独特の苦味がクセになるお味。ブラックコーヒーやビールなど、初めて飲んだ時は苦くて飲めない!と思ったけれど、いつの間かすっかりクセになってしまっているのと似ています。
また、一度入れると時間をかけて、繰り返し10杯も20杯も同じ茶葉で楽しみますので、思いのほかコストパフォーマンスも良かったりします。
ただ、最初のうちは茶葉の量をティースプーン2、3杯からスタートすることをおすすめしています。
慣れて、もっと欲しい!と思ったら徐々に足してみてくださいね。
マテ壺について
正直に申し上げて、マテ壺は他のカップでも代用可能です。
じゃあ何のために存在するのかと言いますと、カップの中の独特な角度・形状がマテ茶をより一層美味しくしてくれるから。
また、ボンビージャがステンレス製で重量があるため、細長いカップなどでは倒れやすくなってしまします。
ボンビージャが手に引っかかって倒してしまうなんてこともしばしば。
そこでマテ壺は重心を下に置いた、ちょっとやそっとでは倒れない独特の形状をしています。
もしもパソコン作業など、濡れてはいけない物の傍らで飲まれる場合でしたら、転倒防止のためマテ壺を使用された方が良いかもしれません。
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(2)茶こしを使用する方法
ボンビージャがお手元にない場合は、栄養素は少し減ってはしまいますが、茶こしを代用することもできます。
茶葉をティーポットや急須、やかんに直接投入します。
そして、できれば粗めの茶こしを使って濾せば、出来上がり。
ボンビージャを使った方法と同じく、パウダー状の茶葉がすり抜けてくるため、色はティーバッグを使った時のような黄金色ではなく、濁った抹茶色になりますが、その分栄養素は格段に多くなります。
麦茶の代わりとして、やかんで大量に作られる場合であれば、こちらの方法の方がおすすめです。
使用する茶葉を少なめにすることで、子供さんでもゴクゴク飲みやすい味になります。
南米では野菜の代わりに飲むため「飲むサラダ」と呼ばれるマテ茶。
日本の農学部の教授が現地で調査された結果、マテ茶に含まれる栄養素は生野菜に含まれる量と同じくらいのビタミン・ミネラルが含まれていることがわかっています。
日々、麦茶の代わりに飲めば、野菜の栄養素をたくさん吸収できますので、野菜嫌いのお子様にもオススメです。
注意点として、ごくわずかではありますがカフェインが含まれていますので、その点だけお気をつけください。
ところで、マテ茶をやかんで作り、ずっとそのまま置いておいた場合、色が黒く変色してきます。
これは抗酸化作用の強いマテ茶の成分が空気中の酸素と結合して黒くなるからです。
黒くなったからと言って飲めなくなるわけではなく、むしろ味はまろやかで美味しくなったりするのですが、もしもそれを避けるのであれば、極力空気に触れないように麦茶瓶に移し、冷やしてやると防ぐことができます。
ぜひお試しくださいね!
(※注1)現地ではステンレス製以外でも木製など様々な素材のボンビージャが存在しますが、LIFE IS A JOURNEY!では衛生面を考えてステンレス製のみお取り扱いしています。
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