伝統的なマテ茶を美味しく淹れる方法

アルゼンチンの遊牧民、ガウチョといえばマテ茶。

荒野の中、馬を降りてマテ茶を嗜むシーンは映画でもよく登場します。

日本では、マテ茶の茶葉を紅茶のように淹れるのが一般的ですが、アルゼンチンではこのガウチョ達のように、マテ壺とボンビージャと呼ばれるフィルター付きストローで飲むのが基本。

現地の人はマテ壺の8分目まで茶葉を入れ、湯を注ぎ入れます。

お湯よりも断然多い量の茶葉を使用するため、味は非常に濃くなります。

正直な話をすると、アルゼンチンではじめてマテ茶を飲んだ時は、あまりの苦さに驚き、全部飲みきることができませんでした。

ただ、はじめは苦くて飲めなかったビールやブラックコーヒーがだんだん癖になってくるように、何度かチャレンジしているうちに、いつの間にやらすっかりマテ茶の苦味の虜に。

今ではすっかりコーヒーとともに、デスクワーク中の楽しみになっています。

さらにこの方法は、マテ茶の中に含まれた様々な栄養素をより効率的に吸収することができます。

理由は使用する茶葉の量が、紅茶スタイルで飲むよりも断然多くなるため。

そして、ボンビージャと呼ばれるストローはフィルターの役目をしますが、細かいパウダー状の茶葉はフィルターの穴を通って、口の中に入ってきます。

実はマテ茶に含まれている栄養素が水に溶け出すのは全体の2割ほど。

残りの8割は茶葉自体に残ってしまいます。

パウダー状の茶葉を一緒に飲むことで、茶葉に残っている栄養素を効率的に摂取できるという訳です。

生野菜と同等レベルのビタミン・鉄分・カルシウム・食物繊維・ポリフェノールなどの栄養素が含まれているため、南米では「飲むサラダ」と呼ばれているマテ茶。

外食続きで野菜不足が気になる方には、ガウチョのような伝統的なスタイルを試してみてはいかがでしょうか?

 

 

今回はマテ壺とボンビージャ(フィルター付きストロー)を使って飲む方法を動画にまとめてみました。

「どうも美味しく作ることができない…」という方のお話を聞いていると、マテ壺を逆さにしてシェイクする工程をされていない様子。

この工程をすると、細かすぎるパウダー状の茶葉を除去することができます。

非常に健康的な茶葉のパウダーですが、多すぎるとどうしても味が濃くなりすぎて渋くなってしまうんです。

さらにマテ壺の下の方は荒い茶葉、上の方は細かい茶葉と、層を作ることにより、丸いまろやかな味になります。

ぜひ試してみてくださいね!

ところで、動画の中で茶葉の量は小さじスプーン3杯〜5杯としていますが、これはあくまで目安です。

最初からアルゼンチン式にマテ壺の8分目まで茶葉を入れてしまうと、慣れるまでは苦くて飲めないと思うので、最初はこれくらいの目安ではじめることをオススメします。

慣れたらどんどん足して、ご自身のベストの量を探してみて下さい!

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