ネパールのお母さんたちの工房 / 2日目

ネパールのお母さんち二日目。

今日は朝からみんなゆっくり。というのも、今日はヒンドゥーのお祭りがあるため、祝日なのです。

今日は他のお母さんたちも工房にはやってこないので、ミナさんと二人で商品の企画を進めます。
今回は日本でのお取引先のショップさんからオリジナルカラーのコースター企画ややニット製品のオーダーを受けていたので、それの打ち合わせです。実際にウールを見ながら打ち合わせしようということで、ミナさんと工房にやってくると…

なんと休日出勤して作業を続けているお母さんたちがいました。
この工房では、月給制のお母さんと、歩合給のお母さんがいます。

基本的に、どのお母さんもネパールの大卒初任給程度の額を毎月お支払いできるように設定しています。その上で作業の違いによって給料の格差が生まれてしまわないようにするため、そしてやる気のあるお母さんにはそれだけ見合ったお給料をあげたいという配慮のもと、こういった月給制と歩合給の掛け合わせた方法を採用しています。

この若い女性はサービーリャさん。
18歳ですが、すでに結婚されています。
彼女の住んでいた家は地震で倒壊し、住めなくなってしまいました。現在は、デンマークの支援部隊が建てた小さな仮設住宅に夫と義理の両親、そして自分の両親と一緒に暮らしています。

「お祭りなんてどうでもいいわ。それよりも少しでもたくさん商品を作ってお金を稼ぎたい。今の仮説住宅は二年限りで出ないといけないことになっているの。何とかしないと全員路頭に迷ってしまうわ。」

地震後、ミナさんは従来のシングルマザーだけでなく、夫がいたとしてもサービーリャさんのように地震で被害を受け、たくさんの家族を支えるために生活が大変な女性も受け入れています。実は現在働いている女性たちのほとんどが、今でも仮設住宅や倒壊した家にそのまま暮らしているということでした。

ところでサービーリャさんが作っていたコースターは私がオーダーしたものではありません。

以前にオーストラリアとアメリカからオーダーが来たとミナさんが喜んでいたので、てっきりそれらの国からオーダーが再び来たのかと思ったら、実はそうではないと言います。残念ながらオーダーは一回きりだったようです。

「サービーリャや他の女性たちの中には、生活していくためにすぐにでもお金が必要な女性も何人かいるの。だからオーダーは来ていないけど、とりあえず商品を作ってもらって、その分をお支払いするようにしているの。」

ストックにたくさん積んであった商品の山の意味がわかりました。

けれどこんな形を取っていると、いずれ資金が底をついてしまいます。
本来であれば私たちLIFE IS A JOURNEY!がもっとたくさんのオーダーをしてあげなければいけないのに、それができない自分達の無力さが痛感させられます。

ミナさんが放っておけないという気持ちはすごくよく分かります。
かといって、それで組織自体の存続ができなくなってしまったら元も子もありません。
ミナさんと話し合った結果、私たちもその費用の一部を持つことにしました。
ただ、何よりも必要なのは一時的な資金調達ではなく、持続可能な取り組み、つまり継続して仕事をお願いすることに他なりません。

そこでもしもこのブログをご覧になられているショップさん、いらっしゃいましたら、お母さんたちの在庫を少しでも減らすため、商品を置いて下さるお店を募集しています。

私たちが現在オンラインストアで販売している商品であれば、ロット関係なくお取引可能です。

コースター3枚、もしくは鍋敷き1枚で、お母さん一人分の一日のお給料に当てることができます。

もしくは、お店のオリジナルカラーで新しい商品を作ることも可能です。現在、すでに用意のあるウールの色であれば極めて小ロットでの対応が可能です。

ただ、すべてお母さんたちの手作業で作られてるため、機械で作られるような均一性はなく、個体差が発生する場合が多々あります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。

また、納期も一般的な工場のように発注後すぐに納品、ということができません。たくさんの子供を抱えているお母さんが多いため、どうしても日程を確約することができないのです。
上記のリンク記事をご覧いただき、それでもご興味がある方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひお問い合わせくださいませ。かなり条件がついてしまうので難しいかもしれませんが、ご検討いただけると嬉しいです。

なお、コースターや鍋敷き以外にも、手編みの手袋やルームソックス、ヘアバンドなどの制作も可能です。

また、個人のお客様にはLIFE IS A JOURNEY!のオンラインストアから商品ご購入いただけます。コースターや鍋敷きは現在販売中です。手袋などのニット製品は現在お母さんたちが編んでくれているので、秋頃に登場する予定です。

今年は新しいカラーも用意してくれているので、ぜひぜひお楽しみに!

ミナさんと私たちの目標は、私たちの工房を頼ってやってきたお母さんすべてを受け入れられるようになること。
そのためにはたくさんの人にこの活動を知っていただく必要があります。
そして、私たちの役割は支援の一環としてお客様に無理して物を購入してもらうのではなく、商品自体が素敵だからという理由で購入してもらえる商品を企画すること。そしてたくさんの人にそれらを見てもらえる機会を持つこと。
今回の訪問で私たち自身がやらなければいけないことが明確になってきました。がんばろっ!

2 件のコメント

  • 今年こそはカラフルな手袋がほしいっ✨
    めちゃ可愛い❤️
    去年買えなくて残念やったから今年こそはっ!
    お母さんたちの作品、楽しみにしてるねー✨

    • ありがとう^^
      そう言ってもらえたらお母さんも喜ぶわぁ^^
      カラフルな手袋は一番人気やから今年もいっぱい作ってもらってるよ!
      あったかいお母さんの愛情で、身も心もほっこりよー ^0^

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