旅の道具リスト : テント/ LOCUS GEAR / Apollo Tyvek

出張も仕事も、キャンプ泊だととっても楽しい

私たちは旅に出る時、テントを多用します。理由は簡単、宿泊費が劇的に安くなるから。
世界一周の旅から帰った直後は本当にお金がなく、東京で開かれる展示会に出店する際もキャンプで挑みました。ラッキーなことに23区内にキャンプ場を見つけたのです。展示会ということでいつもよりおめかしして、ヒールなんか履いて、格好つけた様子でテントから出て行く自分。我ながらおかしくて、笑ってしまいました。

それにしても、キャンプってどうしてこんなに素敵なんでしょう。
出張費を削るために激安の汚いビジネスホテルに泊まったことがありますが、部屋の薄暗さとヤニ臭さに、すっかり心が荒んでしまいました。その点キャンプの場合、そんなビジネルホテルよりも格段に安いにも関わらず、今日も幸せないい一日だったなぁ、なんて思えるから不思議。寝る前に星を見上げ、夜風に当たりながらのビール。すっかり心もリフレッシュできます。
東京でもキャンプを選ぶくらいなので、地方であればもちろんキャンプ。
今回は長野県松本市のショップさんにお伺いする予定を立てていたので、上高地にも近い奥飛騨でキャンプをしました。

私たちのテントを選ぶ基準

私たちは基本的にキャンプを楽しみに行くというよりも、旅やトレッキングや出張など、何か別の目的があり、その宿泊施設としてキャンプを選ぶことの方が多いです。
つまり、昼間は違うことをしていて、夜になってキャンプ場に帰ってくるため、テントはささっと手間なく設置できる物の方がいい。面倒臭くなると、キャンプ場に着いておきながら車中泊で寝ちゃったりします。そして疲れが取れないまま、翌日を迎える。面倒臭がり夫婦には手軽なテントがマストです。

本当はおしゃれなコットンテントに憧れていました。

けれど

  • 重量が重すぎる
  • 雨に濡れたら数日内に干さないとカビが発生してしまう
  • 豪雨だと雨漏りの心配
  • 設置するのがものすごく大変そう

という理由で却下。
コットンテントはキャンプを楽しむ人にとっては素晴らしいテントだと思うのですが、どうやら私たちのような移動する旅には向いていないようです。

そして私たちが選ぶ条件として考えたのが以下の4点。

  • できれば白いティピがいい。(憧れが捨てられなかった。)
  • 海外のトレッキングにも持っていけるような軽量な物。(海外のレンタルテントは重い事が多い。)
  • メッシュのインナーはマスト。(蚊や虫が気になって寝られない気がする。)
  • 常に強い風が吹き荒れるパタゴニアでも耐えられるテント。(もちろん雨にも強いこと。)

そもそも白いティピってコットンのイメージだったので半分諦めていたのですが、なんと発見したのです。

使いやすい白いティピ、LOCUS GEARのApollo Tyvek

ローカスギア自体はネットサーフィンで知ったのですが、今まで「あの人のテント格好いいなぁ、美しいなぁ。」と眺めていたいくつかのテントがこのブランドであることが発覚。個人的にとても好きなデザインのようです。もともとハイカーのために作られたテントのようなので、機能性も期待できそう。

そして、私たちが購入したApollo Tyvek。これは二人で寝るには十分なティピです。
タイベックという素材はもともと防水・透湿に使われる住宅建材用のシートらしく、防護服にも使われているそうです。素材はしっかりした不織布という感じ。届いた時はこんな軽すぎる不織布みたいな素材で本当に大丈夫?破れない?と若干不安になりましたが、今のところ問題はありません。

肝心な重量は、なんとポール&インナーまですべて含めて1500g以下。とっても軽いので、一人でも簡単に設置できます。家に帰ってベランダに干す時も布団より簡単。

暴風雨に耐えられるかどうか。これに関しては、使い始めて2度目に、テスト日和な暴風雨に当たりました。
しかしこの日、大問題発生。
なんと張り方を間違えてしまっていたのです。正確にいうと、真っ暗闇の雨の中、急いで張ったら、フライヤー(屋根)が表裏逆だったのです…!直すのが面倒でそのまま寝たら夜中に倒壊、そして浸水…
裏表逆でガイライン(固定ロープ)がうまく張れていなかったのが原因でしょう。この日はかなりの暴風雨で、周りでも屋根やタープが飛んでしまった人がたくさん。夜中にペグを打つ音が、あちらこちらに響いていました。実際にパタゴニアに行く前にはもう一度、暴風雨の中でテストする必要がありそうですが、ぎゅうぎゅうと無理やり逆さに張られ、倒壊してしまったApolloにはなんだか申し訳ないことをしてしまいました。

「白いティピ」という条件を外せば、同じLOCUS GEARの中でも、ペグ打ちが4つだけで済む、底が四角形のKhafraとかKhufuの方が簡単でいいのかもしれません。風が当たる面積も四角形の方が少なそうで、強いのかも。あくまで想像ですが。

ところで夜、テントにランタンを入れてみたらとっても綺麗だったので、記念写真を撮ってみました。和紙の灯篭みたいです。ただし、写真はちょっとだけ長時間露光で撮影しているので、写真は実際よりも明るく写っていますので、悪しからず。

Apollo Tyvekの暴風雨検査や使い勝手の感想など、また進展があったらこちらに追記していきたいと思います。もう、あんな表裏逆だなんて、間抜けなことしないように気をつけよう。ごめんね、Apollo…

放浪の旅の気分を盛り立てるアイテム

ところでキャンプと言えば、朝はもちろん、マテ茶。
南米の放浪の民、ガウチョは馬を駆り、ギターを奏で、マテ茶を飲みながら旅を続けていました。
そしてアルゼンチンの英雄、チェ・ゲバラは戦いの間の休息の時間にマテ茶を飲むのが習慣でした。
昔からマテ茶と旅は相性が良い関係だったのだと思います。

ちなみに、マテ茶を初めて目にされる方にご説明すると、マテ茶とは「飲むサラダ」と言われる栄養価が非常に高い南米のお茶のことです。マテ壺と呼ばれるカップに大量の茶葉を入れ、ステンレス製のフィルター付きストローで飲みます。とっても苦いのですが、不思議と癖になるんです。ビールやブラックコーヒーが最初は苦すぎて飲めなかったのに、今ではすっかり病みつきになっているのと似たような感じです。

ところで、南米ではグループで回し飲みするのが礼儀。
マテ茶を渡されると、「仲良くしましょう」の合図。キャンプでの夜、みんなで火を囲みながら回し飲みするのもオススメ。一度茶葉を入れると、何度も何度も繰り返しお湯を継ぎ足して飲めるので、お湯を継ぎ足しては一杯ずつ回していくのがルールです。

そんな身体に嬉しいマテ茶ですが、この怪しすぎるビジュアルのせいで、今回も他のキャンパーさんの注目の的でした。

決してダメなものを吸ってるわけではないので、見かけたらどうか怪しい目で見ないでくださいね^^;

マテ茶に関してご興味のある方はこちらのページに詳しくまとめましたのでご覧ください。

 

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